【ポケモンSV S29シングル】お祈りルナランドクガ【最終30位/2048】

パーティ画像

はじめに

 レギュGはもう終わりますが、自分としてはかなり良い結果に終わったので、記念と整理のために書きます。
 参考になる部分は少ないと思いますが、もし興味があったら見ていってください。

構築経緯

 レギュG8ヶ月目にも関わらず、伝説戦における伝説非選出の妙がいまだによくわからず、何の構築を使っても伝説を絶対選出したくなってしまう。 それならばもうあらゆる構築に出せる伝説を使うしかないということで、激しいメタの対象から少し外れた位置におり、かつ立ち回れる相手の広い瞑想ルナアーラを軸にすることを決定。
 S19に瞑想ルナアーラ軸を使っていたので、それをベースに型や採用ポケモンを調整した。
 S19の構築記事はこちら→S19模倣ルナランドガエン

 個々の採用理由については後述の個体紹介で記載する。

個体紹介

ルナアーラ


ルナアーラ @ たべのこし
テラスタイプ: フェアリー
特性: ファントムガード
性格: ずぶとい
241(228)-110-155(252)-157-127-121(28) *A11
シャドーレイ / ムーンフォース / つきのひかり / めいそう

HB-16n+1で物理耐久最高
S-余り

 高い耐久とそこそこの火力を有しているため、サイクル過程で自身が瞑想を積み詰め筋となることはもちろん、対面を殴って削り、裏で詰めるプランを取れるなど、ルギアの様に受け一辺倒にならず立ち回りの幅が広い点が、使っていてとても心地が良い。
 ただ、瞬間火力は大したことがないので、キョジオーンやグライオンのまもみがで一生嵌められる点や、黒バドレックスのアンコールにむせび泣くことになるのがとてもつらい。この辺りは構築単位でケアするべきことなのだが、どうしてもうまくケアしきれなかったのは反省点。誠心誠意お祈りしてなんとかしていた。
 元構築では毒テラスだったのだが、黒バドレックス相手への切りやすさと、ムンフォの火力補強を評価して妖テラスに変更した。
実際ノマテラ龍舞カイリューにあと投げから打ち勝てるようになったり、ディンルーへの迅速な削りなど、活きることは多かった。
 選出率1位  

ランドロス


ランドロス(霊獣) @ こだわりハチマキ
テラスタイプ: みず
特性: いかく
性格: いじっぱり
183(148)-198(116)-110-112-131(244)-111
じしん / とんぼがえり / ステルスロック / テラバースト

HD-c252カミのムンフォ*2を確定耐え
  特化ミライドンのハドロン竜星群を確定耐え
A- 11n
  b4黒バドレックスをじしんで68.75%で一発
  特化ママンボウをステロ+じしん*2で96.78%で突破

 元々HDオボンのランドロスを使っていたが、黒バドレックス相手だとオボンを食えず、ミライドン相手にはテラバで破壊されるなど、特殊禁伝相手にオボンが生きづらく、その割に火力も微妙なので被弾回数が増え、オボンを無駄食いしている感が否めなかった。
 そのため、最低限の特殊耐久を維持したうえで、ルナアーラに不足している瞬間火力を補い、受けへの崩しと対面への迅速な削りをおこなえるAD鉢巻の型で採用。
 一貫ができた上での鉢巻じしんは強力で、それを打ってるだけで相手が崩れていくこともあるが、カイリューランドロスを出されると、通る技がないので崩しをおこなえなくなるのは弱点。
だが、本来隙を与えるととんでもないことになる龍舞系のカイリュールナアーラがかなり安定するので、じしんを透かされるリスクがそれほど大きくないということと、じしんが通らずとも威嚇とんぼの組み合わせでルナアーラの補助をすることはできるので腐ることが少ない点が強かった。
 テラスタルは殴りの範囲だけでいうと氷にしたかったが、耐性も意識して水にした。
このパーティでグライオンを突破するには、相手の初手グライオンランドロスが都合よく水テラバをぶち当てるしかないので、グライオンを見たらお祈りしながら水テラバをパなしていた。絶対に間違っている。
 選出率2位  

テツノドクガ


テツノドクガ @ ブーストエナジー
テラスタイプ: ひこう
特性: クォークチャージ
性格: おくびょう
173(140)-81-108(220)-161(4)-131(4)-162(140)
ほのおのまい / どくびし / アシッドボム / あさのひざし

HB-特化パオジアンの氷柱落とし+不意打ちを約97%で耐え HD-特化ミライドンのフィールドイナズマドライブを68.25%で耐え
S-ブーストするようにCより高く

 シグマさんが動画で使ってたやつをパクった。
 ルナアーラを妖テラスにしたことで、どくびし回収ポケモンが絶対に必要だったという点と、竈オーガポン、パオジアン等の上からルナアーラをたたいてくる厄介な高火力勢にあと投げ可能な点を評価し採用した。
 元構築ではこの枠はGマタドガスだったのだが、ピンポになりがちなマタドガスより汎用性が高く、安定した仕事量を持てることから、より能動的にどくびし展開を選択することができるようになったのが強力だった。
 どくびしの通りが良い構築も少なくないので、こいつから展開してルナアーラで詰ませに行く展開がシンプルに刺さることも多い。
 選出率3位
 少し前に超合金テツノドクガを買ってから、テツノドクガ使いたい欲求が高まっていたので、結構高い選出率で使えてうれしい。

ガオガエン


ガオガエン @ あつぞこブーツ
テラスタイプ: みず
特性: いかく
性格: わんぱく
202(252)-135-156(252)-90-111(4)-80
フレアドライブ / おにび / はたきおとす / すてゼリフ

HB-特化

 普通のHBガエン。持ち物を後述のドラパルトにとられたため、あつぞこブーツに変更したこと以外は、元構築から特に変更点はない。
 主に物理禁伝になげるのも変わっていないが、コライドン相手にはテツノドクガを優先することも多く、選出率はそこまで高くなかった。とはいえザシアン、白バドレックス、日食ネクロズマあたりにはこいつがいるといないのとでは大違いなので、欠かせない枠。
 いかく、捨て台詞によるサイクルを回しつつ起点を作る動きはやはり強力。
 選出率5位

ゴリランダー


ゴリランダー @ とつげきチョッキ
テラスタイプ: ノーマル
特性: グラスメイカ
性格: いじっぱり
192(132)-183(172)-110-72-116(204)-105
ドラムアタック / とんぼがえり / 10まんばりき / グラススライダー

HD-c252黒バドレックスのアストラルビットをGFの回復込みで2耐え。

 対黒バドレックス、ミライドン最終兵器。GF展開によるルナアーラの展開補助、ミライドンの火力抑制、グラスラによるスイープ、など、他に代えられない要素が多く、強いことは間違いないのだが、不利な相手には本当に何もできず、ハッサム、竈オーガポン、毒テラスディンルーなど、ルナアーラときつい相手がだだ被りしている点が玉に瑕。
 それが我慢ならず一度外したこともあったが、黒バドレックス、ミライドン相手への勝率が信じられないくらい下がったので、結局採用することになった。
 そういう経緯があったので、せめて毒テラスディンルーを殴りに行けるようにはたきおとすではなく10まんばりきを採用している。
 選出率4位

ドラパルト


ドラパルト @ ゴツゴツメット
テラスタイプ: ノーマル
特性: すりぬけ
性格: おくびょう
163-112-100(36)-152(252)-95-209(220) *A0
たたりめ / でんじは / りゅうせいぐん / みがわり

HB-パングロウーラオスの+2すいりゅうれんだを約91%で耐え
S-最速テツノツツミ+3(ツツミ抜きのスカーフ抜けたらいいなのライン)

 先述の5体だと鉢巻ウーラオスにどう考えても勝てないので、そこにあと投げでき、やっぱり重い竈オーガポン、グライオンにほんのり強いポケモンとして採用。
 トップメタのミラコラやブエナじゃないハバタクカミの上を取れるというのはやはり強く、スイーパーとして動かすことができることに加え、ドクガのどくびし→ドラパルトのみがわり、たたりめの流れも強力。が、火力があまりにもうんちすぎるのでそこは本当に弱い。
 選出率は高くなかったが、出した時の勝率は高かったので、補完枠としては悪くなかったと思う。
 選出率6位
   

選出

 その場のノリで決めていたので、実はあまり細かく決めていない。
 選出方針として、基本ルナアーラはほぼ確定で選出し、相手の禁伝、要注意一般枠(ウーラオス、オーガポン、ディンルー、キラフロル(どくびし撒き)、ハッサム)の有無に合わせて取り巻きを選択していた。  以下では一部伝説への基本的な選出を記載する。

対ミライドン

ルナアーラ + ゴリランダー + (ランドロス or ガオガエン or テツノドクガ)

 ゴリランダーは出さないと、ルナアーラでミライドンの相手をするのが難しくなるので、できるだけ出していきたい。 残りはどくびしの刺さりや、じしんの一貫、等を総合的に判断して選ぶ。
 ハッサムの処理が困難になりがちで、ルナアーラがテラスを吐かされてはたきおとすを食らう展開になりがちなので、HP管理に注意するのと、バレパンが一貫しないように立ち回りたい。
 

対黒バドレックス

ルナアーラ + 他2体
 ゴリランダーを優先して出したいが、取り巻きの次第では出せないときもあるので、場合によっては出さないこともある。
 ランドロスが相手の取り巻き含め比較的立ち回りやすいのと、テツノドクガでどくびしを撒ければアンコールにある程度耐性がつくようになるので、そのあたりを意識して選出したい。

対コライドン

ルナアーラ + ランドロス + (ガオガエン or テツノドクガ)

 取り巻き含め火力が凄まじいが、ルナアーラの月の光の回復量が増えるので、意外と何とかなったりする。こちらもどくびしの刺さり具合を見てドクガかガエンかを決める。

対ザシアン

ルナアーラ + ランドロス + ガオガエン

 ルナアーラがテラスを切るときょじゅうざんが痛くなるので、テラスを切るタイミングには注意。交換際につるぎのまいを積まれると被害が拡大するので、引く判断を間違えないように意識する。

きつかった相手

  • ハッサム
     ルナアーラがはたきでテラスを強要され、テラスを切るとバレパンが痛いので、後ろの相手まで考えた時にHP管理がかなり難しくなってしまう。ガオガエンがゴツメじゃないせいで、ルナアーラのワンパン圏内まで削るのが難しくなってしまったのは失敗だった。

  • キョジオーン、グライオン
     ランドロスにすべてを託すが、基本まもみがを突破できなくて終わる。

  • キラフロル
     どくびしを撒かせずに倒す手段に乏しく、どくびし回収のためにドクガを出さないといけなくなる。そのドクガでどくびしを撒いても、キラースピンでどくびしをはじかれるので一方的に撒きものを展開されて、すごく苦しい。

結果

TN:ラック 最終30位 レート2048

感想と反省

 構築の欠陥の多さと自信のなさに反して、想像以上の結果が出たので、運というか勢いみたいなものが重要なんだなと思った。
 実力以上の不相応な結果だと認識しているが、二度目の最終二桁、それも上位というのは純粋にうれしい。
 この構築の一番の問題点として、レギュGの覇権だった黒バドレックス、ミライドンに対して、取り巻きや特定の型まで見た対応が難しく、安定して勝ち切れなかった点がある。幸いコライドンには勝ちやすかったので、そこで稼ぐことができたが、その二体に対してもう少し良い選出やプレイングの見直しができていたらもっと勝てたと思うので悔しい。
 現状構築を組むときに、好きなポケモンや使っていて楽しいポケモンから組み始めることが多いため、トップメタを意識して組み始めるというのができていない節があるので、そこは今後の課題だと感じた。

おわりに

 何か質問や連絡等があればこちらに。 hashidoi (@hashidoikun) / X